人を許すこと、自分を癒すこと

冬らしい寒空の朝。

マフラーをぐるぐる巻いて

朝の冷たい空気を肺いっぱいにすいこんだ。


数日前、大切な人と口論をした。

私は相手の価値観を理解できなくて

怒ったり悲しくなったりした。


しばらくは自分の気持ちに

フタをしていたのだけれど

これではいけない、と思って

瞑想のときに心と向き合うことにした。


まず、そのときの自分の気持ちをよく思い出し

自分の中にある怒り、悲しみを

もう一度味わってみた。


胸がきゅーっと痛いような

つらい気持ちが出てきたので

「つらかったね。わかってほしかったね。」

と繰り返し心に伝えていると

涙がこぼれてきて、気持ちがほぐれるのを感じた。


つぎに「これからどうしたい?」と聞くと

「きらいになりたくない」という言葉が浮かんだ。


このときはまだゆるしたくない気持ちが

自分の中にあったから

少し意外だったのだけれど

「そうなんだね。」と受け入れると

過去に一緒に過ごした

楽しかった思い出が

つぎつぎと思い出されて、また涙がでた。


さいごに、

相手の気持ちを少しだけみつめてみたら

「疲れていた。眠くていらいらしていた。」

というのがわかった。


そのときに

ただ、「相手の価値観がわからない」と

怒ったり悲しんだりしていた自分から

ふっと力がぬけて抜け出した気がした。


心がすっきりしてきたので

気づかせてもらったことに

心にありがとうを伝えて

ノートにいまの気持ちをぜんぶ書き出した。


すると、自分でもおどろくほどに

相手のことを許している私がいて

口論のことを思い出しても

なんとも思わなくなっていた。


さらに、「いつもがんばってくれているな」

という感謝のきもちも湧いてきて

「私の心は癒されたんだな」と思った。


人間だからだれかとぶつかることはある。

つらいし、向き合うことさえいやなときもある。

でもそのまま放っておくと

モヤモヤはたまってしまって

いくら明るい未来を想っても

心にひっかかるものは

どこかで、幸せな気持ちを

妨げてしまうかもしれない。


そんなときは少し勇気がいるけれど

心と向き合ってみるといいと思う。

きっと、すっきりとした

明るい世界が広がると思う。


「だれかをゆるすと、自分が幸せになる。」

心からそう思った日。


今日も心穏やかに

幸せな気持ちで過ごせますように。

いつもありがとう。