心の向かう方へ

少し肌寒い朝

森の中を散歩する。

キラキラした木漏れ日に包まれて

涼しい風を感じながら

小川の水に触れたら

すごく冷たい。

自然は優しくて

ずっと会いたかったよ、と伝えたら

木々がさらさら風に揺れた。


昔の私なら

夏のキャンプなんて考えられなかった。

暑さも虫たちも、すぐに手や服が汚れることも

ダメだったと思う。

今それらが得意になったわけではないけど、

涼しい部屋に居られるありがたさを

改めて感じたり

どんな生き物も

愛をもって共に生きようと思ったり

私の潔癖症をゆるめてくれると思ったり

捉え方が変わったなと思う。


人は変わるものだな。

色んなことに気づかせてくれた

自然にありがとう。


帰りは海を見たくて

車を走らせてもらった。

今年はもう見れないと思ってた海。

「キラキラ光る海を見たい。」

その夢も叶った今年の夏。

勇気を出してよかった。

悩んだけど、来てよかった。

やっぱりこれからも

頭で色々考えないで

心が向かう方へ

進んでみようと思った日。