コーヒーカップ

爽やかに晴れた空。

緑がきらきらして、風が心地いい。


眠い目をこすりながら起きたとき

ふと駅前のコーヒーショップが

心に浮かんだので

行ってみることにした。


お店に入ると

棚の上の方に、虹色に光る

ガラスのコーヒーカップが目に入って

思わず手にとって、うっとりと眺めた。


カップにしてはすごく値段が高くて

とても自分には買えない。


でも、誰かにこれをプレゼントするなら

喜んで今すぐ買うなぁ。と思ったとき


なんで自分には買えないんだろう。と

疑問に思った。


大切なひとにはプレゼントしたいのに

自分にはもったいないと感じるのは

自分を大切に思っていないからでは?


そう気づいたとき

今までずっと自分を後回しにしていたことを

色々と思い出した。


ごめんね。

これからもっと大切にするからね。


そう心に伝えたら

ちょっと目の奥がじんとして

私はレジに向かった。


いつものカフェオレが

最高に美味しくて、幸せを感じた朝。


もっと自分を大切にしてもいい。

誰かを想うように自分のことも想ってあげよう。


それに気づかせてもらった日。


今日も心穏やかに

幸せをたくさん感じられますように。

いつもありがとう。