寂しさを感じたときは

雨上がりのしっとりとした空気の朝。

3月になったけれど

まだまだ風は冷たくて

こんな寒さもいつか恋しくなるかもと思いながら

温かいコーヒーカップ

冷たい手をあたためた。


大好きな江國香織さんの小説

「流しのしたの骨」で

「授業中、窓の外の雨を眺めていると

突然どうしようもない気持ちになった。

心許なく、途方もなく虚無的なかんじ。

すーんとするというのが

あの頃の私にできた唯一の表現だった。」

というのがあって


私も、夜ひとりで部屋にいると

この「すーんとする」感覚になることがある。


それは寂しいのかもしれないし

今日一日の中にあった小さな反省も

あるのかもしれない。


そんなとき

以前はテレビをみたりして

紛らわしていたけれど

今は瞑想をして

心と向き合うことにしている。


ただ呼吸に集中して

ゆっくり息を吐ききって

また吸うことをしていると

だんだん気持ちが落ち着いてくる。


メッセージが浮かぶこともあるし

なにも浮かばないときもある。


それでもするとしないでは

心の状態がぜんぜんちがって

もやもやした気持ちをすっきりさせてくれる。


そのまま眠ってもいいのだけど

私はノートに

今の自分の気持ちと

今日自分ができたことや、よかったこと

今日感じた小さなしあわせ

自分へのメッセージをかくようにしている。


「今日もおつかれさま」

「よくがんばったね」

「無理しないでいいよ」

「そのままのあなたでいいよ」

「守られているから大丈夫だよ」

「生まれてきてくれて、ありがとう」


今日も自分がほっとするような

優しい言葉をかけて

眠りにつこうと思う。


明日も心穏やかに

しあわせと安らぎを感じる日になりますように。

いつもありがとう。