風鈴の音

風の強い朝。

帽子を押さえながら

ぐんぐん歩く。

雲の流れが速くて

草が揺れる音が聞こえる。


ふと思いつき、風鈴を作った。

チリンチリンと風に揺れて

とってもきれい。


ずっといい子になろうとしていた。

ほめられないといけないと

思っていた。

大人なってからも

いつも誰かの目を気にして

いい人で、できる人でいないといけないと

自分を励まして、偽って

無理をして

心を壊したあの日。


あの日々があったから

今の私がいる。

もう自分に無理はさせないし、

いい人でなくていい。


ひとりで背負わなくても

なんとかなるし

心配ごとは杞憂に終わる。

だから大丈夫。

私たちは守られている。


そう思えるようになったのは

素晴らしい本や、優しいブログや

夢のような絵を

かいてくれるひとたちが

この世界にいてくれたおかげ。

心から、ありがとう。


鈴の音を聞いていたら

思い出がよみがえり

感謝の気持ちでいっぱいになった。


本当に、ありがとう。